ブルガリアについて知るための参考文献(ブルガリア語・ロシア語・英語)
【語学】
Елена Хаджиева, et al.(2014)Лесното в трудния български език. София: Изд-во «Гутенберг».
筆者の留学中(2018年)、ソフィア大学のブルガリア語の授業はこの教科書で行われていました。構成はニューエクスプレスに似ており、ダイアログ、文法事項の説明、大量の練習問題、読み物から成っています。CEFR A1-B2に対応とのことで、第1課はキリル文字と音韻の説明です。しかし(序盤にすら)対訳は一切ついておらず、先生の下で学習することを前提としているのだと思います。とても重い。
Любомир Андрейчин, et al. (comp.)(2015)Български тълковен речник. 4-то изд. София: Изд-во «Наука и изкуство».
サイトの怪しさがすごいですが、中身はしっかりしたブルガリア語ーブルガリア語辞典です。見出語は6万語、例文もついており、借用語にはオリジンが書いてあります。同じ出版社からブルガリア語ー英語辞典、英語ーブルガリア語辞典も出ています。
Христо Димитров (transl.), et al(2019)Английско-български двуезичен картинен речник. София: Изд-во «Книгомания».
Английско-български двуезичен картинен речник. “Книгомания“ - Knigomania.bg
カラーの写真がメインの図鑑のような構成で、横に物の名前がブルガリア語と英語の二言語で書かれています。カジュアルで、横になりながらパラパラ見ているだけでも楽しいです。イギリスのDK社がオリジナルを所有していて、各国の出版社が自国の言語バージョンも作っているのだと思います。英語ーロシア語や英語ースペイン語などのものは代々木の紀伊國屋の洋書売場で見たことがありますが、ブルガリア語はどうでしょう...
? (2010)Болгарский разговориник и словарь. 2-е изд. Москва: Изд-во «Живой язык».
これも、ライセンスはBerlitzが持っている物のようです。ロシア語ーブルガリア語の会話集で、モノクロですが軽くて小さいので携帯しやすいです。第2版より新しい版も出ているようです。ウラジオストクの本屋で買いました。
【一般】
R. J. Crampton(2012)A Concise History of Bulgaria. 2nd ed. Cambridge: Cambridge University Press.
A Concise History of Bulgaria by R. J. Crampton
ブルガリア一国の歴史について書かれた英語の本で、一番入手しやすいのがこれだと思います。日本語の翻訳も出ているようで、大学の図書館に置いてあることもあるのではないでしょうか。