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ブルガリア語学習者である管理人が、ブルガリア情報をまとめます。言語への関心が強いので、文学の私訳を作ったりもします。

ブルガリアからトルコへの夜行列車が便利だって話

夜行列車。いいですよね。日本ではもう絶滅寸前の夜汽車ですが、環境への負荷が少ないということで西欧では復権の兆しがあるようです。

 

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ブルガリアでもまだ夜行列車は現役で、私も留学中に何度か利用したものです。特にブルガリア・ソフィアとトルコ・イスタンブル間を結ぶ列車はとても便利です。イスタンブルは大きな街で観光地も多いですし、ご飯も美味しいですからね。

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留学中のダイヤでは、ソフィア発イスタンブル行きは毎日夜21時ごろ発車していたと記憶しています。ソフィアの中央駅はがらんとしていてもの寂しいですが、翌朝には国境の向こうのトルコの大都市に着くと考えると、心躍るものでした。

チケットは片道3000円ほどで、乗車の1週間くらい前から駅のチケットカウンターで売ってくれたと記憶しています。

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車内には小部屋がたくさん並んでいて、1部屋には座席にも転換できる2段のベッドが2つついています。つまり4人部屋です。しかし私が列車に乗ったときは、多くても1部屋2人程度の乗車率でした。車内ではお菓子と飲み物が配られます。シャワーはありませんし、トイレは古くて汚かったです。でも一晩くらいなら問題ないんじゃないでしょうか。安いしね。飛行機で行くなら1万円くらいする距離です。

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一つアレな点を挙げるなら、夜中の3時ごろ、トルコ領に入って初めの駅で入国審査があることでしょうか。審査自体は窓口でパスポートにスタンプをもらうだけの簡単なものですが、夜中に急に起こされるとどうしても機嫌が良くない。ラテン文字の駅名板を見て、トルコ人の係員と会話をすると、眠気でぼーっとした頭でも国境を越えた感動を味わえることだけは楽しいですけどね(列車に戻ったらまたすぐ寝る)。ブルガリアの出国審査はトルコ入国前に、客室に来る係員にパスポートを預けるだけで終わります。

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次に起きる頃にはもうイスタンブル市内です。夜行列車の終着は郊外なので、中心部までバスで送ってくれます。着いたら稠密な街を歩くも、立派なモスクを見るも、バザールで買い物をするも、美食に舌鼓を打つも良し。皆さんどうぞ、旅行の際はお試しあれ。